1話の2 日菜子の場合 続き

  そこはアーケードの商店街の丁度真ん中あたり。

 最初見たときは、何屋さんなのかしらと思っただけだった。

何度目か通った時に気がついた。

           占い〼

「占い? へぇ、なんだか面白そう。」

いつか何かあったら、の その日が今日になった。

 

濃い緑色の扉を思い切って押してみた。

カランカランと呼び鈴がなった。

 

「はぁい」

魔女みたいな人が出てくるかとおもっていたが、

薄いオレンジ色の口紅をつけた、色の白い女性だった。

 

         四畳半ぐらいの四角い部屋

         真ん中に緑色のベルベットのクロスがかけられたテーブル

         椅子にはワインレッドと緑色のクッション

 

 勧められて、椅子に深く腰掛けながら占ってもらいたいことを告げた。

 

              明日に続く